1962-04-26 第40回国会 参議院 農林水産委員会 第33号
私大臣に伺ったことは、いやしくも近代国家としては口にするだにも少し困るようなこと、つまり生産過程で今も人糞尿を使っているじゃないか。人糞尿を使うことを法律で禁止なさったらどうです。近くオリンピックもあることだし、その日本へ来て、くそをかけた物を食わされるのだということじゃ、むしろ国辱に近いじゃないですか。
私大臣に伺ったことは、いやしくも近代国家としては口にするだにも少し困るようなこと、つまり生産過程で今も人糞尿を使っているじゃないか。人糞尿を使うことを法律で禁止なさったらどうです。近くオリンピックもあることだし、その日本へ来て、くそをかけた物を食わされるのだということじゃ、むしろ国辱に近いじゃないですか。
人口もだんだんふえて参りますし、人糞尿の使用という点は急速に地方の町村においてもなくなりつつありますので、そこで私就任いたしましてから、今日の状態を改善するために、最小限十年計画くらいでどの程度まで持っていく必要があるか。
又人糞尿、殊に都市の人糞尿を農地に還元して合理的に利用することは、貴重な肥料資源の活用となり、これ又農家経済に及ぼすところ少くないのであります。これら自給肥料の増産と高度の利用によつて、農地の生産力を維持し、更にこれを増強することができ、同時に農家経済の安定が期せられるものであると考えられるのであります。
又人糞尿ことに都市の人糞尿を農地に還元して合理的に利用することは、貴重な肥料資源の活用となり、これまた農家経済に及ぼすところ少くないのであります。これら自給肥料の増産と高度の利用によつて、農地の生産力を維持しさらにこれを増強することができ、同時に農家経済の安定が期せられるものであると考えられるのであります。
○説明員(黒川計君) 人糞尿を使用する場合の問題につきましては、今のお話のようにいろいろ問題があるわけでありますが、現在この特殊な便器を利用いたしまして糞尿を分離するようなやり方でやるやり方と、もう一つはずつと前から三槽便所と言いますか、そういうやり方と二つの方法がありまして、その土地々々に応じまして、我々といたしましてはこれを進めておるわけです。
それから別個の問題ですが、これは検査と直接関係がありませんが、最近蔬菜園芸が非常に盛んでありまして、いわゆる無菌栽培と申しますか、いわゆる人糞尿を使わない、若しくは人糞尿を使う場合にも、これから十分に消毒と申しますか、要するに人糞尿を使つてもそれによつて蛔虫が、例えば「いちごの」栽培において、或いはその他野菜の栽培においても蛔虫が付かないようにするということについて、何か簡易な便器か何かの奨励をやつてそれに
○佐藤清一郎君 生の人糞尿を使うことができないということについては、これはいたし方ないと私考えますが、その乾糞ですね、固めた固形のものは請負業者によつて処理されるというふうになると思いますが、こういうことになるわけですか。
○政府委員(塩見友之助君) 先ほど窒素が〇・五一%と申しましたのは、それは人糞尿のことでありまして、処理したものではございません。
われわれといたしましては、現実の問題といたしまして、農村に人糞尿を肥料として使うことを禁止することは、実際問題としてできないわけでありますが、同時にまた人糞尿を肥料として使用します場合には、その使用の方法につきまして、極力衛生的の見地においてこれを改善するということを、あわせて指導しなければならぬと思うのであります。
○国務大臣(森幸太郎君) 極めて適切な御質問でありますが、農家といたしましては肥料に対しての考えを今持つているのとは変えて行かなければならんというようなことも考えるのでありますが、人糞尿というものは農家において最も有利な肥料であります。而も自家生産でもあり(笑声)この利用の方法によりましては農業経営の上から見ましても逃してはならないのであります。
しかしたとえば今例におとりになりました人糞尿を運ぶ際に、運賃が高いから、それを別途補助する。これも一つの方法だろうと思いますけれども、そうした補助金が別の形において一体とれるかどうかという点を考えますと、実は非常に困難ではなかろうかと思うのであります。それは一つの例でありますから、全部が全部というわけでもありません。
これは都会の人糞尿を主として使つておりまして、殊に蔬菜は化学肥料よりもむしろ人糞尿を使つた方が、非常に育ちがいいのであります。火山灰等の関係から申しましても、人糞尿を主として使つておりまして、なかなか都会の糞尿を全部利用するということは容易ならざる量でありますので、相当この近郊の農家はそういう方面で余り化学肥料に依存しておりません。
第一番には、ちよつと理屈に亘りますが、二千数百年の昔から、殆んど人糞尿というような農業から脱し切れなかつた日本が、今日の段階において、高度の農業技術を必要とすることは、もとより当然でありまして、尤も最近におきましては、脱穀或いは調製等におきましては、やや電化或いはその他科学化がされておりますけれども、日本農業全般といたしまするならば、恐らく非常な生産費のかかる又科学的な技術の遅れておる國であろうと思
肥料の増産は言うまでもないが、窒素肥料をさらに低廉に生産し、化学肥料のみならず、緑肥、堆肥の大奬励と、都市、鉱工業地帶の人糞尿の処理、これも、都市衛生とともに十分施設を考えなければならないのであります。次に、燐酸肥料、燐鉱石の輸入量をさらに増加する方途を講じなければならないと思うのであります。
たとえば芋の生育の末期に石灰を給しますと、あなたのただいまの御所説によりますと、窒素でありますから硫酸アンモニヤか人糞尿をやつたと同じ結果になる筈でございますが、芋の生育の末期に人糞尿あるいは硫酸アンモニヤを加給しますれば、芋はやわらかくなり、また芋の形は長くなり、腐取し易くなり、黒斑病等が出易くなるとい芋ができて、味はうまくない。
その後日本農産化學研究所においては、深野博士の人糞尿腐熟試驗成績を添付して、人糞尿に對する效果を述べて、再申請をせられたのであります。そこで本省の農事試驗場において嚴密に人糞尿の腐熟試驗を行い、冬時期ごとにアンモニア化成量を調査したのであるが、その結果は生きた太陽菌に特別の效果があるとは認められなかつたので、この販賣は認可しないことにしたのであります。